話している人がその会話の主体と思いがちです。
私はそのように思っていました。
コーチングを習うのに有名なコーチングスクールの門を叩いた時
「どうしてコーチングを習いたいの?」と訊かれ、
「話上手になりたい」と答えました。
その答えに対して尋ねたコーチが大笑いしていました。
その時、「????」となって、どうしてそのコーチは笑うのか不思議でした。
今思うと笑ったことに納得はしています。
しかし、理解を深めていない人の答えに対して大笑いをするのは失礼だなぁと感じます。
そのようなコーチ、人にならないように気をつけたいです。
話がそれました(笑)
話の主体は聴く人にあり!
話をしている人がスポットを浴びているように見えますね。
でも、実は話を聴く人がその主導権を握っていることになります。
それを証明するために、体感するために、自分の教室で子どもたちと実験をしました。
何も知らせていない生徒さんたちに「最近の嬉しかったこと」を
前に出て話すとの時間をとりました。
元気よく手を上げた一人に教室の前に出て話をしてもらいました。
私はその生徒の後ろに立って、カンペで聴いている生徒たちに指示を次々と出しました。
「しっかりと前を向いて楽しそうに話を聞いて」の時は
話している生徒はとても楽しそうに話していました。
「違うところを見て!他の作業をしたり、つまらなさそうにして」との指示を出し、
その様子になった途端、話している生徒が戸惑い始めました。
話している内容がチグハグになり、不安な様子になりました。話も途切れ途切れになりました。
そして、最後に「またしっかりと前を向いて、楽しそうに聞いて」との指示で、
クラスの様子が明るくなり、話し手も安心して残りの話を終えることができました。
もちろん、そのネタバレと説明を生徒たちにしました。
それぞれの気持ちをみんなで共有もしました。
どのような聞き方が、話し手に影響するかを体験して、納得していました。
このように聴き手がどのような聞き方をしているかで、話し手の感覚を変えることができます。
このようなワークは研修や講座でも行います。
短時間ワークではあるが、すぐにその影響は衝撃的に感じられます。
ですから、生徒たちの聞き方次第でその授業を操作することができ、
自分たちの学びに影響することも解説しました。
だから、環境によって学びや学力に差がつくことも生徒たちは理解したと思います。
自分をどんな環境に置くことが重要だともわかったはずです。
ここで、お伝えしたいのは、どんな話術を身につけるよりも
どんな聴き方を身につける方がコミュニケーションでは重要です!
仕事上、プレゼンすること、お話を伝えることが必要になってきますが、
その場が必要としていること、
相手が必要としていることを聴き取れていないと独りよがりのものになります。
それは信頼関係を構築するよりも不審を抱かせることに繋がります。
極端なことを言うと、外国語が話せなくとも相手の真意を聴くことができる、察しすることができます。
それは身体や表情や声から聴きとることができます。
正確な意味合いはわからなくても、何〜となく聞き取ることができると思います。
そして、聴くことに長けている人は注目を浴びますね。
逆説だと、人望があつい人や尊敬されている人は聴き上手であります。
リーダーシップにはとても重要な姿勢です。
聴く奥深さで、安心感の度合いが変わる
聴いている奥深さに度合いがあります。
それを感じられるようになってきました。
聴いている中で、自分の価値観と相手の価値観、視座、語っていない背景、場の空気、
時には相手も気づいていない事柄も聴きとれることがあります。
その声のトーンや質からも、その人の身体の状態、
姿勢から今の感覚などを聴きとることもあります。
聞き取るがそれが全て「同じ」とは思わないようにしています。
相手の世界に私は入ることは不可能だから!
だから、そこで必要になってくるのは相手に近寄るための確認作業になります。
私は15年ほどかかって、このような聴き方ができるようになりました。
まだまだ修行中です。
傾愛力®では「聴愛」で練習を重ねていきます。実践が何よりも大事ですね。
そして、聴くことで、受け止めていくことが重要であります。
受け入れなくとも、受け止めていくことです。
受け入れた周波数は時には手放していくことも大事になります。
おっと!こちらは傾愛力講座の時にお伝えするとしましょう。
好かれない3大要素は、自分の話をしまくる、話が長い、自分の話に全部持っていくことです。
話し上手よりも聞き上手になりましょうね。
聞き上手は無反応でその場に居るだけでもないですよ〜〜〜。これも大きな勘違いです!
自分の声も聴けるようになって
自分を大事にしよう。
心の平和が広がりますように❣️
ありがとうございます。
コメントをお書きください